住所: 〠231-0862 神奈川県横浜市中区山手町247
地図: https://bit.ly/2XVRx4f
電話番号: 045-621-4466
山手十番館 だけのとっておき 「わたしスタイルのLUXURY&LOHAS」
「いつも自分を磨いておけ。あなたは世界を見るための窓なのだ。」
そんな言葉を残したのは、確か、ヴィクトリア朝時代から近代にかけて活躍した英米の文壇で華々しく活躍したバーナード・ショーだった。
山手十番館だからこそ体験できるLUXURY&LOHASのキーワードは、「窓」。
2Fの窓から山手ならではの外国人墓地と横浜の街が一望できるランドスケープの美しさや、風渡るみどりの梢の美しさを楽しむことができる体験は、山手十番館ならでは。1Fのクラシカルな雰囲気の中で、明るい陽射しが柔らかく差し込む窓のお席も、大変心地よく過ごすことができます。港の見える丘公園に咲き誇るバラの花を観賞した帰りには、ぴったりです。
時を刻む時間の大きな流れにたゆたう特別感を楽しむことができるクラシックな洋館
青い空にとても美しく映える、ライムグリーンの洋館。時計の長針が「12」を指すと、かわいらしい音楽が流れる。まるで、おとぎの国に迷い込んだのではないかと錯覚してしまう。山手十番館は、明治100年を記念して建てられた可愛らしい洋館だ。2階のレストランからは、静寂にくるまれたように広がる山手外人墓地、そして、横浜の街が遠望できる。手を伸ばせば空に届きそうな、横浜の丘の上。永眠する異国の魂たち。彼らはかつて、どのような想いを持ち、どのような人生を生きたのだろうか。
実は、山手は日本のビール発祥の地でもある。
日本の食文化に新しい彩りを差し込んだのが 、”日本ビール産業の祖”と呼ばれる米国籍ノルウェー人のウィリアム・コープランド(1834-1902)だった。開港6年目の横浜に来日、居留地134番地にスプリング・ヴァレー・ブリュワリーとしてビール事業を起こす。コープランドは、先進的な挑戦に生きた人であったようだ。1876年創業時にフランスの細菌学者・パスツールが低温殺菌法の適用についての論文を発表すると、翌年にはその手法を取り入れ、実用化していることは注目に値する。しかし、1884年に経営破綻してしまう。翌1885年に、同じ敷地にジャパン・ブリュワリーが建設された。当初はタルボットほか居留外国人33人と、日本人では三菱の岩崎弥之助一人が資本参加している。ドイツ式醸造法に欠かせない製氷機を導入するための増資を契機に、輸入ビールへの対抗をもくろむ渋沢栄一ら日本人株主多数が加わり、日本における本格的なビール産業の幕開けである。ジャパン・ブリュワリーはキリンの商標でビールを売り出し、1907年にキリンビールを社名とした大資本に成長した。
一方、コープランドは同社に隣接してスプリング・ヴァレー・ガーデンなるビアガーデンを開いたがふるわず、1893年日本人の妻とともにハワイに旅立ち、さらに中米グアテマラで日本商品を売る店を営んだものの失敗。1902年に失意のうちに横浜に帰り、その直後68才で死んだ。現在は妻とともに山手外国人墓地に眠っている。もし、彼に経営の才覚ある岩崎弥之助や渋沢栄一のような日本人のパートナーがいたならば、人生の展開は違ったかもしれない。彼のもとで修業を積んだ日本人醸造者たちは全国へと飛散し、ビール国産化の流れを形成。時代の大きな流れを創った。
「歴史を大切にしながらも、顧客中心の付加価値創造のための新しい挑戦を積み重ねていく。これが、私たち山手十番館のサービスで大切にしていることです。」
山手十番館のお店では、コープランドの偉業への敬意を表し、命日には必ずお墓まいりをしているのだという。とても、素敵だ。そんな山手十番館のおもてなしは、とても温かい。なんというか、とてもぬくもりのあるサービスが行き届いたお店なのだ。ぜひ、足を運んでみてほしい。そのことが実感できるはずだ。
神道の歴史観のひとつに、「なかいま」という概念がある。時間の永遠の流れのうちに中心点として「いま」が存在するという考え方だ。単なる時間的な現在ではなく、神代を継承している「いま」を私たちは生きている。山手十番館から外人墓地を眺めていると、そのことが妙な納得感を持つのだから不思議である。「生きている」ということへの感謝の気持ちさえ、感じる。
「いかに長く生きたかではなく、いかに良く生きたかが問題である。」
紀元前1世紀頃の”時”を駆け抜けた、ローマ帝国の政治家でもあり、哲人でもあり、詩人でもあったセネカ。その著書『人生の短さについて』で、彼はすでに人生の真実を記述していた。人生100年時代といわれている現代だからこそ、私たちはいま一度、この言葉について考えてみる必要があるように思う。セネカの鋭い洞察は、時を超えて私たちに語りかけてくる。
[2018年/2019年 ご提供]
山手十番館の「ローズのおもてなしの一品」
ローズ香るバラのソースのクレームダンジュ
ドビュッシーの『牧神の午後の前奏曲』が聞こえてきそうな、まどろみの午後。そんな午後のひとときの「口福」を味わえる一品。
グラスを縁どるアイシングシュガーとサクサクとした軽やかな甘さのメレンゲスティックが、グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』のお菓子の家を想起させる。ほんの一口、口に含むだけで華やかなバラの香りが口一杯に広がる。この体験は、感動的。横浜の街あるきに疲れた身体を、きっと優しく癒してくれるだろう。
電話番号:045-621-4466
住所:〠231-0862 神奈川県横浜市中区山手町247
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