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馬車道十番館

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レストランにてディナーをご注文のお客様に限り、ローズドリンクをプレゼント

 


馬車道十番館

日本に初めてガス灯が点った日の記憶を引き継ぐ、そこはかとない懐かしさを感じる大人の秘密基地

『文明論之概略』や『学問のすゝめ』を執筆した、福沢諭吉。”一身独立して、一国独立する”との思想を唱えて近代日本に影響を与えたが、その思想の原点は彼が少年時代に開港時に訪れた横浜で居留地の外国人たちの共通の言語が英語であったことに衝撃を受けたことにあったとの逸話がある。

鎖国時代は主流だったオランダ語が横浜ではまったく通じなかったことから英語を学び、通じるようになった結果、欧米列強のリアルを見聞し、殖産興業・富国強兵の近代日本思想の方向性を決定づけたといえる。

横浜開港から関内には外国人居留地や外国領事館等があり、海外から持ち込まれた馬車で多くの異人達が60フィート幅に整備された万国橋付近から吉田橋関門までの道を往来していたことから、この道は「馬車道」と称されていた。その当時、「文明開化」の如く多くの西洋文化がこの地から取り入れられた。馬車道の街を歩くと、いまでもその薫香を感じることができる。

 

馬車道の街はガス灯が点り始める夕方に散歩すると、とても素敵だ。ここで、日本最初のガス灯が点されたのかと思うと、なにやら感慨深い。日本が灯りを得たことで「産業」が発達してきたことへの恩恵についての感謝の気持ちを感じることができる。ただし、福沢諭吉が唱えた「文明」が発達したのかについては考えてしまうところもあるが。

 

そういえば、フランスの飛行士にして作家でもあるサン=テグジュペリ(1900-1944)の『星の王子様』にも高慢ちきでわがままな愛すべきバラの花が登場するが、バラの花に振り回されて疲れ果てた王子様が旅に出た先で “子どもの心を忘れたへんてこな大人たち”の中に、ガス灯の点灯夫がいた。1分に1回自転するため、1分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点燈夫も、また、忙しい日常に心を亡くしている大人の1人ではあるが、他人事に想えずドキッとする。”子どもの心を忘れたへんてこな大人たち”の中に在っても、ただ1人滑稽に思えないのは、それは自分以外のもののために一生懸命になっているからか。星の王子さまも、ガス灯の点灯夫には好意的だった。

 

その馬車道には、明治の先覚者の一人で、日本初の鉄道に関わり(横浜駅の高島町は、彼の偉業に因んで命名された)、日本初のガス会社(東京ガス)を作り、横浜の近代化に巨腕を振るった高島嘉右衛門家の旧跡がある。その地に、静かに佇むのが馬車道十番館である。レトロな洋館で、まるで開港の時代にタイムスリップしたような錯覚を覚える。

 

ドアを開けると1Fはカフェになっていて、ハイカラな横浜をイメージさせる菓子折や、目にも鮮やかなケーキが目に飛び込んでくる。スイーツ好きな女子には、たまらない歓迎だ。

エレベーターで3Fまで上がると、そこはフレンチレストランとなっており、各テーブルに一輪挿しのバラが飾ってある。馬車道十番館の社長がバラがお好きで、いつも飾っているという。お店のアンティークな雰囲気に、バラがとてもフィットしている。そのさりげなさが、とても素敵だ。

 

2Fが英国風のオーセンティックバー で、初めてなのにとても懐かしい場所に帰ってきたように感じる。狭すぎず、広すぎず、とても心地のいい空間。

それは、馬車道十番館の執行役員も務める浅羽さんのお人柄だからこその空気感なのかもしれない。話しかけてくださる間合いの距離感が、とても心地よいのだ。この間合い、この距離感。「凄い」の一言に尽きる。

 

浅羽さんは、自家菜園でミントも育てている。この日は、とてもみずみずしいスペアミントが入ったから、とオレンジフラワーウォーターをつかったカクテルを創ってくださった。聞きなれないリキュールだが、王道のカクテルブックである『サヴォイ』や『ボストン』ではよくみかける材料なのだそうだ。ミントの葉を食むと、ミントの爽やかさがオレンジフラワーの華やかで甘い香りと調和して、とても幸せな気持ちになる。緑輝き、太陽の陽射しが梢に揺れる、初夏の頃にぴったりの一品だ。

オレンジフラワーはハーブの一種で、その精油は17世紀に「ネーロラの公妃」と呼ばれたイタリアのアンナ・マリア妃が愛用したことから「ネロリ」と呼ばれるようになったのだとか。ネロリはアロマが好きな方には、なじみの深い香りだろう。カクテルの創作と調香におけるクリエイティビティは、実は “五感” をつかうという点において本質的に同じなのかもしれない。

浅羽さんは中華街の名店のひとつとして名高い『ウィンドジャマー』のチーフバーテンダーという輝かしい経歴を持つが、オーセンティックバーとしての基本をしっかり踏襲しながらも、新しいカクテルを創作する挑戦に対するクリエイティビティも大切にされている。その瑞々しい感性は、正に”子どもの心を忘れない素敵な大人”なのだ。

 

馬車道十番館のレトロな空間も、まるで大人の秘密基地感。わくわくするものが、随所に在る。香水瓶のように並ぶ小さなリキュール瓶の中に馴染んでいる、赤いジャケットを装ったトリスおじさんとか。なぜか階段の踊り場に普通に置かれている日露戦争で仮装巡洋艦として哨戒中にバルチック艦隊を発見し、日本海海戦での日本海軍を勝利に導いた戦艦「信濃丸」でつかわれていた椅子とか。

 

本当に信頼の置ける友人や仲間と、わくわくする未来の共創を王道の一杯を片手に語り合う。

そんな秘密結社の集いにはぴったりの、とっておきの隠れ家バーである。

 


馬車道十番館の「ローズのおもてなしの一品」

ローズ  (ROSE)

~ ブルガリアンローズ感謝祭記念カクテル ~

 

優しいローズ色。ふわっと香るダマスクローズの香り。

けれども、その優美な見かけに騙されることなかれ。

口に含むと、意外にもドライで硬派な味わいが広がる。

 

「ローズといえば、私がまだ小学生だった頃に山手の教会でシスターがピースというバラを育てていたことを思いだしますね。」

山手の教会は浅羽少年の通学路の途中にあった。シスターは浅羽少年が通りかかると、バラの花を手折って持たせてくれたのだという。そしておませさんだった浅羽少年は、キオスクの綺麗なおねえさんにプレゼントしていた…とは、なんとも横浜っ子らしい、素敵なエピソードだ。

ちなみに、「ピース」は、第2次世界大戦終戦の1945年ベルリン陥落の日にアメリカのパサデナにおいて命名されたバラの花である。その花をシスターが慈しみ育てている…とは、これはまた、なんとも素敵である。

 

硬派だけど、とても優しい。

そんな浅羽さんの、創意工夫を施したブルガリアンローズ香るスタンダードカクテル「ローズ」を嗜みに、一度訪れてみてはいかがだろうか。

 

会話のふくらみに、五感だけでなく、心が満たされる。

そんなとっておきの時間を過ごすことができるはずだ。

 


 

◆◇◆ 「ローズのおもてなしの一品」付 カフェ・バープラン◆◇◆

 

【期間】

5月15日~6月末

 

【時間帯】 

バータイム 16:00~23:00(L.O 22:30)

 

【場所】  

馬車道十番館  2階

※ 半個室あり(2~4名様)

※ カウンターのほか、テーブル席あり

〒231-0014 神奈川県横浜市中区常盤町5-67

 

【席数】

33席(禁煙席なし)

 

【ご予約につきまして】

◆ 「バー」のご利用については、「バー」のご予約は承ることができかねます。

足をお運びいただく際は、事前にお店に混雑状況をご確認いただくと安心です。

 

 

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